お勧めの山岳(峠・林道)ドライブコース
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これまでにラリーやドライブに多くの峠や林道を走っているが、最近走ったコースのいくつかを紹介したい。
使用した車両は主としてマーチ・スーパーターボを使用している。 サスペンションはニスモのアブソーバーで、スプリングはノーマル、タイヤも普通のラジアルタイヤあるいはスタッドレスタイヤ、時にはラリータイヤである。
これらのコースを走行するには同等以上の性能がある車両なら大丈夫だが、泥濘地に遭遇したり、凍結路面がある場合はリミテッドスリップデフがある車両の方が安心だ。
なお、林道については普通の道路地図には情報が十分載っていないことが多いし、土砂崩れや、工事などで予期せぬ通行止めも多いので、付近の村落で情報を入手してから進入した方が良い。


兵庫県 丹波の高谷山(横峰山)
舞鶴道の春日インターを降りて右折、約6.6キロ先の上垣交差点(左前方JAのGS)を右折、500メートル先竹田川を越えて左折、大勝寺の看板のあるところから斜めに右に入り、横峰登山口の看板に従って走行。
ガードレールはあるが路面は1車線ギリギリで極めて狭く、離合が困難であり、対向車が無いことを祈るしかない。路面には落ち葉がたくさん落ちておりスリップしやすくスリルがある。
4キロ登ると高谷山443m(北緯35度13分33秒,東経135度9分3秒)の頂上になり、展望台と市島テレビ中継放送所がある。展望台からの眺望はなかなか良好である。車も10台程度は駐車が可能。
北への下りは路面がやや広く離合が可能で約5キロで倉崎に着く。この道路は私道なのか、村道なのか地図に載っていないことが多い。

兵庫県 県道522号線
綾部市の新綾部大橋から西に入り、上野町、田野町、安場町を経て、県道522号線に入る。
最初は田舎の村落があるが、だんだん山に近づくに従い路面は狭くなり、途中で道路が消えているのではないかと思わせる雰囲気になる。 1車線ギリギリの道路で、山を登って行くと途中に急なヘアピンカーブがあり、一回で回りきれずに切りかえしをしてようやくヘアピンを登った。マーチで切りかえさないと曲がれないカーブは初めてだった。北緯35度16分17秒,東経135度13分49秒のあたりで一番高い峠の位置になる。
両側から雑草が茂り車のボディを両側から擦る感じになる。下りきると、三俣の国道9号線に入る。

兵庫県 県道301号線
友渕川の本郷から南に301号線に入る。最初は村落の中を走る狭い道だが、村落を抜けると走りやすい広めの道路になる。
上りに掛かるとガードレールもあり、センターラインは引いてないが、2車線近くの幅もあり、かなりのハイペースでヒルクライムが楽しめる。
ここは何度も走っているが対向車も少なく、路面も比較的良くて走りやすい。
小金ケ嶽と三嶽の間が標高512mの最高部(北緯35度7分48秒,東経135度15分21秒)で、駐車場と観光地図がある。
南に下ると篠山の東部の青山台ゴルフ場近くに出る。

兵庫県 榎峠
福知山市と丹波市青垣を結ぶ国道429号線。榎峠270m(北緯35度16分6秒,東経135度1分7秒)に向けて福知山方向から西に向けて走行する。
法用の村落の中を通っているときはかなり広い部分と狭い部分がある。拡幅している過渡期だと思う。
山道に入ると鬱蒼とした森の中を走る感じになる。
離合は困難だが、部分的に離合の場所がある。
ほとんどのところにガードレールがあるが通り抜けられるのか心配しながらウネウネと山道を走ると下りになり、スイッチバックのように折り返しながらかなり下ると突然民家の庭先のようなところに出て、Uターンするように曲がって広い道に出る。
国道といいながらこんなに狭い道路は初めての経験だった。

兵庫県 後川渓谷から籠の坊温泉、るり渓
三田市三輪と篠山市を結ぶ県道37号線。
全体が山岳コースではなく、渓谷沿いに走る走りやすい道である。
志手原で左折して有馬富士の東側を通過して、花山院の前を通過、三田小野簡易郵便局の先の交差点を右折。
後川渓谷沿いに走り、後川下の橋の手前で右折して川沿いに走行。後川郵便局に突き当たる。
県道12号を右折して西峠470mを下り杉生新田から左折して県道601号線に入る。通り抜けられるか心配なほどの狭い山道を登ると突き当たりT字路に出る。籠の坊温泉の方に曲がらず、反対側に右折する。
しばらく谷川沿いに走るが、国道176号線に出るので、これを右折してしばらく走るとるり渓の入り口になる。

兵庫県 大野山
兵庫県猪名川町と篠山市との境に大野山754m(北緯35度0分36秒,東経135度18分45秒)がそびえている。
頂上には天文台やアンテナがあり、六甲の山並みや瀬戸内海も遠望できパノラマが楽しめる。初夏のアジサイが有名であるがキャンプもできる。
この山を登るコースは極めて狭いが、珍しいことにほとんどが一方通行で上ることが出来、前に遅い車さえいなければ対向車を気にしないで安心して走ることが出来る。下りは別の一方通行のコースになる。るり渓に近いので前述のコースと組み合わせても良い。

兵庫県 峰山林道
県道8号線の坂の辻峠のやや西側(北緯35度6分18秒,東経134度39分33秒)から北に向けて走行した。
路面は岩の表面が路面になっているような悪路でガレ場より条件が悪い。部分的にジャリ面があるが、基本的には根のある岩が路面だから、車を当てるとダメージが大きいような悪路だ。タイヤもサイドカットしそうな感じの鋭い石が多い。
悪路と交互に舗装路があり、全長14キロの半分ほどが舗装路である。RV車かラリー仕様の車両が好ましい林道だ。部分的に狭いところもあるが大部分は離合には苦労しない道幅である。
アップダウンはほとんどなく。等高線に沿って走るような感じの林道。北には砥峰高原(北緯35度9分12秒,東経134度41分25秒)があり、広いすすきの高原がある。展望台の横に自然交流館とそば屋がある。

兵庫県 赤西渓谷林道
赤西渓谷林道(北緯35度13分1秒,東経134度30分45秒)は渓谷の紅葉が美しいというので走ってみたが、紅葉の時期にはやや遅かったので交通量はほとんど無かったが、路面の悪いのには参った。 峰山林道と同じような岩質の路面で、走っていて楽しくない。
通り抜けができれば我慢も出来るが行き止まりの林道だから帰途も同じ道を走る必要がある。
紅葉の季節は結構車がたくさん入り込むと思うが、悪い路面状況については宣伝されていないので、悪路に慣れないドライバーが入り込み一層混雑すると思われる。渓谷はそれなりに美しいが余りお勧めできない。

奈良県 蔵王峠
南大阪から紀ノ川に出るには金剛山地を越える必要があり、いくつかのルートがあるが面白いコースを走ってみたいと思いとりあえず狭山市から滝畑ダムの横を南に走った。
キャンプ場を過ぎると急に狭くなり、路面はスリップ防止の凸凹のついたコンクリート舗装でかなりきつい上りになる。
しばらく上ると、蔵王峠(北緯34度20分21秒,東経135度30分48秒)になり、紀ノ川一帯が視野に入り展望が楽しめる。
蔵王峠から南は山の北側の狭い道と違って道幅も景色も大きく変化した良い道路になる。
広い道幅も村落に入ると急に狭くなるが、広域農道につながっており、国道とほぼ併行して東西に走ることが可能である。
他のコースとしては地図でみると岸和田・貝塚の方から入り、貝塚蕎原簡易郵便局の横から山に入り、五本松を経て紀ノ川市に出るコースも面白そうだ。途中で分岐がいくつかあり、山岳ルートが楽しめそうである。

奈良県 天狗木峠
高野龍神スカイライン(国道371号線)は有名であるが、天狗木峠1000mは高野龍神スカイラインの東側に併行して走っている林道である。
高野山から下ると、桜団地の先、桜トンネルの手前を右折して県道53号線を少し上ると桜峠である。
さらに進み、快適な林道を走行すると天狗木峠(北緯34度12分26秒,東経135度38分16秒)に到達する。一部見晴らしの良いところもある。
高野辻から左に鋭角で曲がり、下って中原川沿いに走ると国道168号線の中原橋にたどり着く。
733号線をまっすぐに進み、野辺川温泉の方向に進むか、野辺川村から左折して県道734号線で国道168号線の宇井に出ても良い。

奈良県 谷口皆瀬林道(小雲取越え)
田辺市の国道168号線の請川橋から川湯温泉の方に県道45号線を少し西に入り、谷口皆瀬林道に入る。
最初は村落を通過するが山道になると細かい落石が多いのに気づく。このあたりの山の岩石は崩れやすいので注意しながら走行する必要がある。道幅は普通の山道であり、離合もそんなに難しくは無い。
途中で中辺路と交差するところがあり、昔の参詣道の様子が見えるのは興味深い。 小雲取山450mを回るので小雲取越え(北緯33度47分47秒,東経135度49分20秒)と呼ばれるルートである。
まっすぐ進むと県道44号線に突き当たる。

奈良県 笠木峠
国道309号線の新笠木トンネルの手前を右折して山道(旧道)に入る。
しばらく旧道の山道を上ると旧笠木トンネル(古い笠木トンネル)がある。旧笠木トンネルの手前に左に入るさらに古い旧道があり、天川の方角を示す道路標識がある。

これは先の方で笠木峠(北緯34度16分21秒,東経135度50分21秒)を越えた途中から廃道になっており、進むと途中に「通行できません」という表示もあったが、轍の痕があるし、一部はガードレールもあるので通り抜けられるだろうと思って標識を無視してさらに進むと路面は沼のように泥濘化した部分や土砂崩れしたままの部分もあり、途中で道が山林化して消えており通り抜けできないので、ここには進入しないこと。

マピオンなどのネットの地図では通り抜けられるように記載してあるが実際には歩行でも通り抜けは困難な状態である。
旧笠木トンネルの北側(北緯34度16分33秒,東経135度50分0秒) からトンネルを抜けた突き当たりT字路を左折すると、2車線の非常によい道路になる。両側から雑草が路面に出ており、道路の手入れもされていないが、通行車両がほとんどなく、かなりの速度で走ることが可能である。
1キロ余り走ると突然旧川合トンネルが現れる。トンネルの入り口に高さ制限の鉄骨が直接取り付けてあり、いかにも旧道という感じがする。
トンネルを抜けてしばらく下ると国道309号線に合流し、天川に入る。

奈良県 吉野大峯林道
洞川温泉を抜け県道21号線を五代松鍾乳洞(ごろごろ水)の前を通り、約1キロ吉野大峯林道の看板があるところで左に分岐。
山道を上ると五番関トンネル(北緯34度16分39秒,東経135度55分21秒)がある。ここは徒歩で大峯山に上るルートのひとつである。トンネルを抜けると、展望が開ける。
1キロほど下ると左側に大天井滝がある。さらに1キロ余り先で突き当たりT字路を左折して走りやすい舗装林道を北に向かって走行する。マピオンなどネットの地図にはこの林道のルートが記載されていない。
アップダウンは少なく路幅が1車線半ほどある路面の良い道路はかなり高い速度で走行できる。吉野古道と交差しながら走り、四寸岩山1236mの横を通る。
稜線に近いところを走行するので遠く山の峰がよく見える。青根ケ峰858m(北緯34度20分28秒,東経135度53分17秒)の横を通り、金峯神社の横に出ると、その先は吉野である。

愛媛・高知県境 東津野城川林道
北宇和郡鬼北町の国道197号線梼原街道の下中谷トンネルの先から左の旧道に入る。
最初は人家がわずかにあるが、すぐに廃道のような道になり、轍のあともほとんど無くなる。
部分的にガードレールはあるが両側から木の枝が出て、トンネルのようになった道路で、枯れ枝や落ち葉が積もり、途中で通行できなくなるのではないかと不安になるが、数キロ上ると突然2車線の舗装状態の良い道路に突き当たり左折して約200mで東津野城川林道(西ルート)だ。あとで25000分の1地図で検討してわかったのだが、この廃道のような道を通る必要はなく、高研トンネルの西口の手前から左折するとこの2車線の良い道を経て東津野城川林道(西ルート)に入ることが出来ることを知った。ここが高研山トンネルの真上(北緯33度22分36秒,東経132度51分13秒)だと思われる。
さらに上に上ると真っ暗な城川日吉トンネルがありびっくりする。
交通量はほとんどなく、大茅峠800m、桜峠930mを経て韮ケ峠955mまで20キロ近くの山上ワインディングロードのドライブが楽しめる。おそらく対向車は20キロ走行して数台以下だろう。
このトンネルを抜けて北に向かって稜線を走る。2車線で非常に舗装の状態も良い。
やや落石があったり、路面に草が多少生えているところがあるが、交通量が無いに等しいにしてもちゃんとメンテナンスされているようだ。有料のドライブウェイが各地にあるが、ここは無料であるが有料道路並の道路である。韮ケ峠から四国カルストに入る。
あとで知ったのだが東津野城川林道(東ルート)はもう1本東側に走っており、天狗高原と国道197号を結んでいる。これも同様に快走ドライブのできるワインディングロードらしい。

高知県 県道48号線
四国カルストの天狗高原と国道439号線を結ぶ県道48号線。
天狗高原の天狗荘(北緯33度28分35秒,東経133度0分13秒)の前から県道48号線を下る。
林道(東津野城川林道東ルート)との分岐点があるが、そのまま県道を下ると急に狭くなり、路面の悪い舗装道路になる。かなりの急な坂をクネクネと下ると国道439号線に突き当たる。交通量は極めて少ないが、村営のマイクロバスが走っている。

高知県 県道46号線と県道346号線
土佐清水市の竜串から県道28号線で山の方に入り、途中で右折して県道344号線に入る。
山道は離合が困難なくらいに狭く、ガードレールが無いところがほとんどだが、路肩は石積みで作られており路肩が崩れているようなことは無い。ただ、山側にも溝があるので落輪を注意して走行する必要がある。
下切の仁井田神社のところで右折、県道46号線に入る。三原村の中心部に入り、五社神社から県道344号線で四万十市に抜けようとしたが途中で道路が消えており、県道21号線を走り、宗賀簡易郵便局のところで左折して46号線に入り上長谷、狼内を経て左折、県道346号線を通り山の中に入った。
またしてもガードレールのない狭い1車線の山道。かなり長くウネウネとした山道(北緯32度56分35秒,東経132度53分43秒)を走り、堪能して四万十市中村に出た。


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